漢方で健康と美容を目指す

漢方とは気と血と水という3つの要素をバランスの良いものに改善することを目標としており、つまりは体のバランスを整えて健康を回復、病気を防ぐといったことを重点にしています。これまでに培かわれた漢方の処方、技術というのは大変に長い歴史のあるものですから、様々な症状を体の内側から治していくことが可能となっているのですが、そのことから最近は美容の世界でもたくさんの注目が集まってるのです。例えば血行を良くすることによって基礎代謝は上がり栄養が体にくまなく行き届くようになりますから、太りにくい体となるだけでなく肌質の改善、肌トラブルの回復や症状の緩和につながります。また水分の流れが滞るとむくみやめまい、老廃物の排出機能が低下、便秘やその他の不調が生じ、やはり肌荒れや肥満といった美容によくない状態になりやすくなってしまいますから、やはり改善させることが美容にとって重要となるのです。
美しい肌や体形を手に入れるには基礎化粧品やダイエットは効果的ですが、過度の化粧品の使用や無理なダイエットでは続かないばかりか逆効果となってしまうことが多いです。バランスよい食事や適度な運動、年齢に合わせた基礎化粧品とともに、健康と美容を意識した漢方を服用することでも美しい姿を目指すサポートが可能となるのです。ただし服用するにはやはり専門家の意見や処方といったものが必要で、漢方薬局等で相談をしたりすることが大切です。そして美容外科の中では美容方面に特に効果のある漢方薬を処方してくれる施設もあり、一度出向いてみるのもおすすめです。西洋医学の薬ほどではないにしろ、漢方でも副作用は報告されていますから、自分の体質にあったものを選ばなくてはならず、正しい使用方法を学ばなくてはならないのです。

防風通聖散」について

「防風通聖散」とは、肥満症に伴ってむくみや便秘などの生じる方に効果のある漢方薬の一つです。
肥満体質の方は、肥満によって高血圧や糖尿病などの生活習慣病を発症しやすい状態となっているので、このような状態を改善すしたり予防するためにも、防風通聖散は効果的とされています。
漢方薬は同じ症状を持っいる方でも、体質や脈や顔色などを見て処方する薬が全く異なってきます。防風通聖散は、体力が充実しており、腹部に皮下脂肪が多く、便秘症状を持っている体質の方に大変有効のある漢方薬です。
防風通聖散には、防風や黄芩、大黄、麻黄、白朮など約18種類の天然の生薬が配合されてできています。これらの生薬を組み合わせることで、肥満やそれに伴う症状の効果が期待できます。代謝を高めて、肥満症や便秘を改善する働きを持っています。
服用方法は、1日7.5gを2~3回に分けて食前または食間に服用します。副作用は、少ないですが胃腸の虚弱な方や軟便のある方、食欲不振がもとから持っている方は、注意が必要です。
漢方薬は、一般の薬局でも販売されているので購入しやすいです。しかし、自分の身体に合ったものを服用しないとせっかく飲んでも効果は全く期待できません。ダイエットとして有名ですが、ダイエット目的で服用した小柄な華奢な女性が服用しても逆に身体に悪いです。したがって、漢方を取り扱っている医療機関に一度相談されることをお勧めします。漢方医によって、自分の身体や症状、状態に合わせて総合的な観点から、身体に合う漢方薬を処方してもうらことが可能です。即効性があるものではないので、体質改善も含めて、気長に服用することが、肥満を改善する一番の近道と言えます。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)の紹介(効果とおすすめできる人)

加味逍遙散は、女性に多く使用される漢方薬の一つで、主に婦人科疾患に処方されます。
更年期障害の症状であるイライラや不眠や不安、気分の落ち込みがあるような、精神的な症状に対して一番効果があります。また、頭痛や体が重いなどの症状があるが、検査では全く異常が出ない場合などの不定愁訴といわれる状態にも、大変効果があるとされています。服用することで、思いがけない今まで持っていた症状が改善されるというケースもよく耳にします。
加味逍遙散には、「柴胡」や「芍薬」、「当帰」、「茯苓」など約10種類の生薬が配合されています。これらの組み合わせにより、更年期障害の症状や精神的に不安定な症状、ホルモンバランスを改善する最も適した漢方薬となります。その他、月経不順や月経困難症、肩こり、倦怠感や便秘にも効果があるので、医師はよく処方します。また、加味逍遙散の適応体質は体力があまりなくて、就かれやすい方です。
服用方法は、食事と食事の間の空腹時や食前に服用するのが、体内への吸収率が良く、一番望ましいです。
なんとなく身体の調子が悪い、女性特有の症状がある場合は放っておかずに、一度産婦人科などの医療機関で、相談されることをお勧めします。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)の紹介(効果とおすすめできる人)

桂枝茯苓丸は血の道症など女性の体調不良を改善する薬で、漢方の得意分野になります。東洋医学では血行障害やお血(おけつ)という症状は、血のめぐりが滞っていてドロドロ血などによる不具合のことです。
桂枝茯苓丸を用いる症状には生理不順、生理痛、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷えなどがあります。また様々な諸症状をともなう更年期障害にも使用されます。
桂枝茯苓丸はとくに下半身が冷えて足が冷たく上半身の熱い冷えのぼせなどによるため、頭痛、肩こりめまいや下腹部に圧痛のある諸症状を改善します。月経困難、子宮内膜炎、卵巣炎、月経過多、痔出血にも用いられています。血のめぐりを改善するため湿疹、ニキビ、シミ、皮膚炎、打撲、皮下出血にも効果が認められています。以上のように血行を改善し熱のバランスを整えて、ホルモンバランスを整えるため幅広く使用されています。
配合されている生薬にはケイヒ、ブクリョウ、シャクヤク、トウニン、ボタンピになります。ケイヒはシナモンのことで発汗、血流増加、鎮痛作用があります。さらにのぼせの症状をとりのぞき解熱作用もあります。ブクリョウはサルノコシカケカ科のマツホド菌の菌核で利尿作用、健脾、滋養、血糖降下などがあります。
桂枝茯苓丸の適した方は比較的に体力があり、赤ら顔の方に多く腹部の張りのある方に適しています。
子宮筋腫の予防に使用されますし、不妊の治療薬としても用いられています。

桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)の紹介(効果とおすすめできる人)

神経が衰弱すると不眠症や神経症、不安症、うつ病などといった病気にかかってしまうことがあります。このような病気はストレスや神経の興奮などが原因とされており、桂枝加竜骨牡蛎湯という漢方薬が使われることがあるでしょう。桂枝加竜骨牡蛎湯には神経の興奮を抑えるという作用があるため、さまざまな精神症状を改善することができます。また、精神面が関与する動悸や性的機能の低下を改善する効果もあるとされています。桂枝加竜骨牡蛎湯は体力が衰えており、腹筋の下側に緊張がある人や精神面の問題がある人などに使われます。虚弱体質の人に使用される漢方であり、精神不安があっても体力がある人に使われることはありません。体力がある人がこの漢方薬を使っても効果は薄いため、体力充実の人に用いられる漢方薬を選ぶ必要があるのです。精神症状を緩和する桂枝加竜骨牡蛎湯には、7種類の生薬が含まれています。発汗作用がある成分や痛みを取り除く成分などが含まれており、これによって精神的な症状を改善することができるのです。桂枝加竜骨牡蛎湯は精神不安やイライラ、神経症、不眠症、不安症、神経衰弱などに使われるということですが、神経が衰弱すると性的な機能の低下にも繋がってしまうことがあります。精神面の不安を取り除く桂枝加竜骨牡蛎湯を使うことにより、性的機能の回復をサポートしてくれるのです。

麻黄湯(マオウトウ)の紹介(効果とおすすめできる人)

季節の変わり目になると風邪やインフルエンザなどが気になることもあるでしょう。このような病気にかかると熱が出てしまうこともありますし、生活に支障をきたす場合もあります。麻黄湯は風邪やインフルエンザに対して使用される漢方薬であり、関節リウマチや喘息などに使われることもあります。麻黄湯には発汗を促進するという作用があるため、体内に溜まった熱や痛みを発散させることができます。麻黄湯は体力が充実しており、発熱や頭痛がある人、関節が痛い人などに使われます。体力がある人に有効な漢方薬であり、虚弱体質の人に使うことはありません。ちなみに、体質に合っていない人が使用すると効果が出にくいことはもちろん、副作用が出てしまうこともあるのです。麻黄湯は風邪やインフルエンザなどの初期に使うのが効果的であり、発熱や頭痛があっても汗をかいていない場合におすすめです。汗を出させることで熱や痛みを鎮める麻黄湯には、4種類の生薬が配合されています。これらを組み合わせることで熱や痛みに対応するということですが、主な生薬は麻黄となっています。この漢方薬には抗炎症作用や発熱に対する作用、ウイルスの増殖を抑える作用などが認められています。

越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)の紹介(効果とおすすめできる人)

越婢加朮湯は、漢方薬の一種です。
以前は生薬を煮出して飲む煎じ薬が一般的でしたが、今は煎じたものを顆粒にしたエキス剤が一般的です。
吸収の良い食前に服用します。
からだの熱や痛み、むくみを発散する効果があり、主に病気の初期症状に使用されます。
そのため、アトピー性皮膚炎や水疱、むくみ、分泌物のある湿疹、皮膚炎、関節リウマチ、変形性膝関節症、腎炎、ネフローゼ、夜尿症、尿量減少、むくみなど、さまざまな症状に対して適応です。
6種類の生薬がバランスよく配合されてます。
・石膏
熱を取りからだを冷ます
・麻黄
交感神経を刺激
・大棗
鎮静、緩和、強壮
・生姜
吐き気やむかつきの緩和
・甘草
疼痛など急迫症状の緩和
・蒼朮
からだの余分な水分を取り除く
この中の麻黄のはたらきは、含まれているエフェドリンという物質のはたらきによるものです。
エフェドリンは、循環器に負担をかけることがあるので、心臓病や高血圧といった循環器系の疾患がある方には基本的には用いません。
また体力のない人(虚証)や、発汗の多い人にも向きません。
越婢加朮湯が向いている人は、急性期(急証)、体力が十分にある(実証)、炎症を起こしている(炎証)、体内に余分な水分がある(湿証)の人です。

防風通聖散